当院で外科処置を受けられた患者さんへ
当院で外科処置を受けられた患者さんへ
麻酔は抜歯後1~2時間で切れてきます。麻酔が効いているうちに予め頓服薬を飲んでおくことで、痛むのを和らげることができます。その他、抗菌薬、鎮痛薬は指示通りの服用をお願いいたします。
唾液に混じる程度の血はでますが気にしないようにしてください。しかし、抜歯の当日もしくは翌日は異常出血の可能性があります。血圧が上がったり、何度もうがいを繰り返すことで血餅と呼ばれる血の塊がうまく出来なかったりすることが原因です。血の味がするからと言って何度もうがいすることは避けてください。普段服用している降圧薬などがあればしっかり服用してください。
また、痛みを我慢すると血圧が上がり出血の原因となりますので、鎮痛薬はしっかり服用してください。
出血している場合は抜歯したところにガーゼもしくはティッシュを丸めて30分くらいぐっと噛んでください。これを2,3回繰り返すと止まります。それでも止まらないときはご連絡ください。
抜歯当日は血圧が上昇して出血の原因となるので喫煙やアルコールは避けてください。
歯の埋まり方や処置の仕方、個人によっても抜歯後の痛みには差がありますが、一般的には当日もしくは翌日に痛みが徐々に軽減し3日程度で無くなることがほとんどです。
下顎の親知らずを抜歯した時は、抜歯した当日よりも翌日もしくは翌々日に痛みのピークが来ます。その後、一週間程度で徐々に痛みは改善していきます。処方薬が無くなったときは市販の鎮痛薬を用法通り服用していただいてもかまいません。
ドライソケット
抜歯後の治癒について。通常は2、3日で痛みが治まることがほとんどです。それ以上に痛みが続く時は、感染しているもしくはドライソケットになっている可能性があります。感染しているときは追加で抗生剤を飲むと軽減しますが、ドライソケットになっているときは痛み止めで症状を抑える以外に手段がありません。
そもそもドライソケットというのは、抜歯後に血流が悪くかさぶたのような血の塊ができないことで起こる症状です。喫煙や貧血の人にリスクが高いといわれており、抜歯の手技とは無関係なことが多いです。抜歯後に頻回にうがいをすることで血餅がとれてしまうことも原因の一つです。
激しい痛みが続くときはご連絡いただき、感染かドライソケットかもしくはそれ以外の状態かを診断して適切なお薬を服用してもらう必要があります。
抜歯後の腫れは痛みと比例することが多いですが、若い人ほど血流が豊富なのでよく腫れる傾向があります。また、青あざができることがありますが、内出血の跡なので1か月くらいかかりますが、消失します。
抜歯の当日、抜歯したところを氷やアイスノンなどで圧迫して冷やしておくと翌日以降の腫脹が軽減されます。ただし、抜歯の翌日以降に冷やしすぎると血流が悪くなって治りが悪くなることがありますので、冷やすのは当日のみにしてください。
歯茎を切って抜歯した場合や、血液をサラサラにする薬を服用している場合には抜歯後に糸で縫合します。縫合した糸は処置から1~2週後に抜糸を行います。
その他、不明なことがあれば遠慮なくお電話下さい。
日中:0797-34-3363 夜間:090-4273-6426