マウスピース(顎関節、食いしばり、歯ぎしりなど)
マウスピース(顎関節、食いしばり、歯ぎしりなど)
誤ったマウスピースを装着していませんか?そのマウスピースで症状は改善していますか?顎関節症の診断と治療を正しくできる先生は少ないと考えています。
若い人に比較的多い顎関節症ですが、ひどくなると口が開かなくなったり、痛みが続いたりします。カクカク音が鳴る人は要注意です。かみ合わせが悪いことで起こることが多いですが、頬杖をついたり、横向いて寝たりといった習癖が原因で起こることもあります。かみ合わせが悪いときにはマウスピースでかみ合わせを調整します。スプリントと言われるマウスピースを寝ているときに装着することで顎の負担を軽減させるといったものです。基本的には就寝時に装着しますが、日中装着することでより症状が改善することもあります。
赤く印記されたところが噛んでいるところです。かみ合わせが悪い人は赤い部分が少ないのですが、スプリントを入れることでかみ合う面積を大きくして歯や筋肉にかかる負担を軽減しています。マウスピースのタイプは柔らかいソフトタイプと硬いハードタイプがあります。症状や患者様のご希望をお聞きして使い分けております。写真はハードタイプです。
顎関節症は大きく5つのタイプに分類されますが、それぞれ治療法が異なるので、的確な診断が欠かせません。上の写真のタイプはⅢa型と呼ばれるタイプで、お口を開けていくとある時点で「カク」っと音が鳴るのが特徴です。この状態を放置しておくとお口が開かなくなったりします。このタイプの人にはバンパーのついたマウスピースを装着し、関節を元の状態に戻すような運動を癖付けます。一定時間装着することで関節円盤と言われる顎の関節の軟骨が元の状態に戻るのを促します。
この写真のようにソフトタイプのマウスピースもあります。これは寝ている間にくいしばったり、歯ぎしりする人ようです
顎関節症の治療用マウスピースは保険で作成が可能です。3割負担でおよそ3000円~5000円です。必ず治療にマウスピースが必要というわけではありません。お薬で治すこともありますので、適切な診断が不可欠です。お気軽にご相談ください。